第728号【特別】(1月10日)「オ-ル・ジャパンで2020五輪招致を!」

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2013年01月10日発行 第0728号 特別
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■■■    日本国の研究           
■■■    不安との訣別/再生のカルテ
■■■                       編集長 猪瀬直樹
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http://www.inose.gr.jp/mailmag/

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■□■ 『東京からはじめよう』(MXテレビ) ■□■

1月12日(土)21:00-21:55(毎月第1土曜日)
ゲスト:後藤 謙次氏(ジャーナリスト)

今月は元共同通信編集局長・政治部長でジャーナリストの後藤さんをゲスト
に迎え、都政について、そして安倍新政権の政策について存分に語り合いまし
た。お楽しみに!

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□■『ミカドの肖像』■□
(小学館文庫 税込980円)

緊急増刷! 5刷出来

作家・猪瀬直樹の原点にして代表作。
天皇と日本人、伝統とモダン……。近代天皇制に織り込まれた記号を、
プリンスホテルと西武王国の起源にさかのぼることで読み解いた、
不朽の名作(第18回大宅壮一ノンフィクション賞受賞)。

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□■『解決する力』■□
(PHPビジネス新書 840円(税別))     

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「東京電力とのバトル」、「オリンピック招致」、
「災後社会のネットワークづくり」など、
東京都のマネジメントに絡む出来事をネタに、問題解決力を磨く考え方、
行動の仕方、強いメンタルの保ち方などをわかりやすく説く!

「その日までが勝負」と「その日のみの勝負」
改革とは具体的な数字を示すこと
決断は見切り発車で
ツイッターがつないだ奇跡の絆
日本人に足りない言語技術力

など、世の中の最前線で闘ってきた著者ならではのメッセージが満載。
ヒット作『決断する力』に続く、臨場感あふれるビジネススキル読本


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きょう1月10日木曜日未明、猪瀬は2020年夏季オリンピック・パラリンピッ
ク招致をPRするため、ロンドン到着しました。10日木曜日、記者会見を開き、
海外のスポーツメディアや五輪担当記者らに開催計画などを説明、さらに翌日
には、ロンドンオリンピックの組織委員会会長のセバスチャン・コー氏とも面
会する予定です。

翌11日には昨年のロンドン五輪の施設を視察し、帰国は12日金曜日の予定で
す。 きのう出発直前に成田空港で応じたぶらさがり取材の模様はブログにUP
しております。
http://www.inose.gr.jp/news/post5868/


きょうのメルマガは、1月8日火曜日に行った立候補ファイル発表の招致委
員会会長としての猪瀬会見録をお届けします。ぶ厚い立候補ファイルの中から、
イスタンブールやマドリードの追随を許さない東京のアピールポイントを分か
りやすく説明しています。

ロンドン出張の模様は随時、HPやツイッターなどで報告する予定です。

猪瀬直樹公式HP http://www.inose.gr.jp/news/
猪瀬ツイッター https://twitter.com/inosenaoki


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「オ-ル・ジャパンで2020五輪招致を!」
~2020東京オリンピック・パラリンピック 立候補ファイル発表会見~

猪瀬直樹です。昨日1月7日月曜日、立候補ファイルをローザンヌの国際オ
リンピック委員会に提出しました。したがって、本日よりIOC委員をはじめ、
海外向けの国際プロモーション活動が可能となり、招致レースは、いよいよこ
れから本番、正念場を迎えます。

スタートが大事です。昨年夏、ロンドンオリンピック、副知事として行きま
した。ウサイン・ボルト選手の100mの決勝を見ました。あの感動は忘れま
せん。あのボルト選手のスタートの時の姿勢、一気に体を上に持ち上げて走る
その瞬間ですね。これはもうアートです。ボルト選手とは比較にならないです
が、東京の招致活動もスタートが肝心です。明日、ロンドンに行き、招致レー
スのスタートダッシュをします。それからはまだ距離があります。9月7日ま
で8カ月あります。この期間をどう招致レースを展開していくか、いろいろ考
えます。

作戦は今ここでは言いませんが、まずは、この東京の優れたオリンピックに
向けた、オリンピック開催にふさわしい東京という都市、日本という国の魅力
を、まずこの厚いファイルに書きました(立候補ファイルは下記のサイトから
ダウンロードできます)。
http://tokyo2020.jp/jp/plan/candidature/index.html

ポイントを述べます。まず、東京は、長い歴史が育んできた伝統文化から、
最先端のテクノロジーやダイナミックな若者文化、ミシュランの星も世界最多
を誇るレストランに至るまで、世界をリードするトレンドの中心であり、世界
でも類を見ない安全性を誇る都市です。この、東京のまさに中心で繰り広げら
れる大会は、かつてないダイナミックな祭典になるでしょう。

東京が提案する中身は、東京という世界でも有数の都市力を誇るその総合力
が結集されています。何よりもまず、大会の成功に向けて、東京都は中心にな
って取り組んでいきます。

計画面では、2016年の招致の経験をふまえ、内容のブラッシュアップを図っ
ております。例えば、大会の中心となる選手村は、前回は31ヘクタールでした
が、今回は44ヘクタールに4割増やして、緑の空間がたくさん取れるようにし
てあります。もちろん、選手の練習スペースも充実させて改善を加えておりま
して、今後IOC委員をはじめ、海外に向けて大きくアピールしてまいります。

また東京都の、安定した確固たる財政基盤、これはアピールの大きな要素と
なります。すでに4000億円を超える大会開催準備基金を設置しており、競技会
場等の整備費用に充当していきます。

また、東京都の予算は12兆円を超える規模であり、大会組織委員会の予算と
比較しても、非常に大規模なものとなっておりす。

この他にも、いくつかポイントを挙げます。大会会場近くまで整備された高
速道路、あるいは1日2570万人の輸送が可能な鉄道網、しかも正確に時間にた
がわず運営されてきたこの能力、これをきちんと評価されていただければと思
います。また選手村から半径10km圏内に約9万室のホテル・宿泊施設があり
ます。しかも質と量がサービスを含めて極めていい。それもご理解いただけれ
ばと思います。

さらには交通機関のバリアフリー化など、ユニバーサルデザインの考え方に
基づいたまちづくりに取り組んでまいりました。こういう東京の優れた点は、
海外に対して強力にPRしてまいりたいと思います。

もう一つ、今回の招致には、被災地の復興を後押しするというひとつの目的
があります。2020年の開催というのは、復興に向けての大きな目標になります。
世界中から受けた温かい励ましや支援に対する返礼の場にもなるでしょう。

この思いから、大会開催計画の策定と並行して、被災各県や、スポーツ関係
団体と議論を重ねて、被災地復興の支援策について検討を行ってまいりました。
そして12月にまとまったこの、これ皆さんあとでご覧頂きますが、「スポーツ
の力で未来(あした)をつかむ」です(下記URLでダウンロードできます)。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/12/DATA/20mcd500.pdf

被災地を聖火リレーが、聖火ランナーが被災地を走りまして、仙台宮城スタ
ジアムでサッカーを開催する、多岐にわたる復興支援事業を提言しております。
ぜひ、この2020年大会開催を実現し、スポーツ団体をはじめ関係者が連携をし
て取り組んで、被災地の復興を強く応援したいと思っております。

■オールジャパン一丸となって

私個人の話ですが、昨年2月26日に行われた東京マラソンに65歳で初挑戦し、
初完走いたしました。その1年前に家の周りを300メートル走ってみたので
す。それから少しずつ距離を伸ばして、大会の2カ月前、つまり昨年の1月1
日、最高記録10キロになりました。そこから、42.195キロをどうやって攻略し
たらいいかを考えた。

日々の仕事もある、東京電力改革もある。そういう中で30キロから先、ゴー
ル地点の42.195キロまでを走った。自分での最長距離は10キロだったのですが
30キロまでたどり着けば、あとデジャビュである。
これは目標管理であり、マネジメントの発想ですが、いちばん疲れたときに、
どこに坂があるか、橋がたくさんあります。のぼって、どのくらいのぼってど
のくらいおりたらいいか、最後の12キロを知っていることで逆算して、自分の
イメージをつかんでスタートします。

今度の招致レースもそうです。9月7日を見据えて逆算しながら、どこにポ
イントがあるか、ということを考えながら、マネジメントしていくことだと考
えております。

そして、東京マラソンについてですが、ワールドメジャーズ、それに入れて
もらうことになりました。3万5000人のランナーが走り、1万人のボランティ
アがいて、そして沿道で170万人も応援する。こんなすばらしい大会ができ
るようになり、昨年の11月に6大メジャーズに認定されました。ロンドン、ベ
ルリン、ボストン、ニューヨーク、シカゴ、東京いれて6大メジャーズ。それ
も今度の2020年を目指す意味では評価されてよいのではと思います。

皆様ご承知のとおり、招致は、オール・ジャパン一丸となって取り組まなけ
れば成功しません。メディアの皆さんにも応援をいただいて、東京の招致にか
ける情熱を国内外に訴えていきましょう。2020年には、一人ひとりが輝く、希
望のある都市・東京で、オリンピック・パラリンピックの祝祭をみんなに楽し
んでほしい、そのためにも、どうかよろしくお願いいたします。



「日本国の研究」事務局 info@inose.gr.jp


猪瀬直樹の新着情報━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■出演情報

・1月12日(土)21:00~21:55 MXテレビ9CH『東京からはじめよう』に
出演します。ゲストは、後藤謙次氏(ジャーナリスト)です。

・1月14日(月)7:15頃~ 文化放送『吉田照美 ソコダイジナトコ』でオリ
ンピック招致について語ります。

・1月14日(月)11:25~13:05 テレビ朝日『ワイド! スクランブル』に生
出演します。


■掲載情報

・1月5日発行『潮』2月号に特別インタビュー「『東京』から日本を変える」
が掲載されました。

・1月10日発行『文藝春秋』2月号の「この人の月刊日記――直木賞、芥川賞、
そして大宅賞知事の誕生 青島幸男、石原慎太郎に次ぐ3人目の“作家知事”
の誕生。その決意は――猪瀬直樹」が掲載されます。選挙に“遭遇”した作
家の生のメモです。

・1月10日発行『Voice』2月号に特別インタビュー「『東京国』が霞が関の壁

を壊す」が掲載されます。

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□■『地下鉄は誰のものか』ちくま新書 税込735円■□

東京の地下鉄は2つの事業体によって運営されている。
そのためとんでもない不便を強いられているのは
利用者なのである……

改革のためには通勤苦の現状をよしとする
既得権益者との戦いが必要であり、
利用者自身もいまどんな不合理にさらされているか、
よく知らなければならない

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大震災後、東京都を陣頭指揮する副知事の思考と行動20カ条

首都直下型地震への取り組みとは何か

□■『決断する力』■□
(PHPビジネス新書 税込840円)     

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「いざ」というとき、立ち止まるな!
走りながら考えろ。

ソーシャルネットワークを使った情報収集・発信・即断即決→事後承認、
見えない恐怖を可視化する、先を見通してリスクの芽を摘む、昨日を基準
に今日を生きない……。大震災後、東京都を陣頭指揮するリーダーが、
首都直下型地震対策として自ら実践しているノウハウを、ビジネスマン
向けにアレンジして紹介!   

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□■『東條英機 処刑の日 』■□
〔アメリカが天皇明仁に刻んだ「死の暗号」〕
(文春文庫 税込630円)     

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猪瀬直樹氏は、
子爵夫人の日記に残された謎を解き明かしながら、
アメリカが日本に仕掛けた
対日占領政策の大きな構図を浮かび上がらせていく。
それによって、現代の日本と占領期の日本との間に漂う
霧のような薄闇を払っていくのである。

梯久美子(「解説」より)

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丸善&ジュンク堂 http://t.co/5lgjIHty

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□■『昭和16年夏の敗戦』 □■
(中公文庫 税込680円)

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1983年に世界文化社から刊行され、文春文庫になり、『猪瀬直樹著作集』に
入り、ロングセラーとして版を重ね昨年6月に中公文庫に収録された作品です。

巻末には勝間和代さんとの特別対談「日米開戦に見る日本人の『決める力』」
が収録されました。

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□■『天皇の影法師』■□

(中公文庫 税込700円)

天皇崩御そして代替わり。その時何が起こるのか。
天皇という日本独自のシステムを〈元号〉を突破口に徹底考証。
処女作が待望の復刊です。   

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「天皇は実在するが、また同時に人びとの意識の底にとり憑いた幻想のひとつ
でもある。曲がりくねった鏡張りの回廊を歩くときに歪んだ自分の姿が無数に
映るばかりで天皇の影は見当たらない」(「あとがき」より)

巻末には作家・批評家の東浩紀氏との特別対談「今、ここにある皇室の危機」
が収録されました。

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大増刷出来!

□■『言葉の力――「作家の視点」で国をつくる 』■□
(中公新書 税込777円)

「東京都副知事で作家の言葉論。ツイッターで文章力を鍛えるには口語体では
なく文章語で書くことだと説く。読書は『10ページ読書』を勧める。それだけ
で頭の中に検索のキーワードができ上がると言う。また、小泉純一郎は<俳句
のように凝縮した1行の力強さがある>が、菅直人は<ページに言葉が埋まっ
ているだけ>といった分析等も興味深い」(読売新聞 8月14日付)

作家として、東京都副知事として進める「言語力再生」。
サッカー界にも導入された「言語技術」やツイッターやフェイスブックなど
のソーシャル・ネットワークのほか、三島や太宰の文体にいたるまで、グロー
バル時代に不可欠なコミュニケーション力の目的・手段を独自の視点で解説。

第一部 「言語技術とは何か」
第二部 「霞が関文学、永田町文学を解体せよ」
第三部 「未来型読書論」

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http://www.amazon.co.jp/dp/4121503899

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□■『突破する力』■□
(青春出版社 税込800円)

7刷出来!

道路公団民営化をはじめ、作家として、東京都の副知事として、
さまざまな世間の“壁”を突き破ってきた著者が、
自らの体験を踏まえて綴る、人生を面白くする
本気の仕事&生き方論。

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○編集 猪瀬直樹
○Copyright (C) 猪瀬直樹事務所 2001-2013
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